もし、公道に穴があいて落下したら! 大きな段差に躓いて転んだら!・・・あなたはどうしますか?

娘家族がNYCに住み始めて4年目になります。今年二人目の孫も生まれて、遠く離れて暮らす家族を思うと心配が尽きません。

NYCの道路は日本人には信じられないような段差や穴がそこいらじゅうにあります。段差に躓いてケガをしても、訴訟社会のアメリカですから、すぐに道路管理者を訴えるのか?というとそうでもないらしいのです。自衛意識と自由主義的自己責任の思想が身についているのか?日本人の私には少し理解できない文化があるようです。富を持つ者は、土日だけセントラルパークに行き、公園内の平らな道だけをベビーカーを押すのかもしれません。憧れの大都市の現状は、最低限の行政サービスを良しとした金融資本主義の厳しさを感じます。

日本では多くの地方自治体が民間保険会社に「道路賠償責任保険」をかけています。当社に相談があったある地方自治体の保険料は年間数千万円でした。毎年の保険金請求件数は3桁と記憶しています。当然、引受は大変です。しかし、道路管理者は保険は予算化できるので「リスク費用の平準化」と「予算化」は理に適っているとおっしゃいます。

日本とNYCの考え方、どちらが良いのか? 誠に、深~い考察が必要になります。

写真の3台のベビーカー(こちらではストローラーと呼ぶそうな)をご覧ください。タイヤ径の大きいこと。娘たちもこの大きさが無いと道路の穴や段差にベビーカーが躓いて乗っている子供が大変なことになるとか。

NYCの歩行者は信号が赤でも車が来なければ皆渡ります。歩道も駆け足のようなスピードでどんどん歩くので、幼児の手を引いて歩くのは危険だそうです。また、パブリックスペースでの禁煙法が徹底しているので、心無い歩きたばこ組が跋扈して、幼児には更に危険です。

自衛策として2人以上の幼児がいる家庭は、双子でなくとも写真のような高価なダブルストローラーを買って移動するそうです。

日本は安全で良いですね。日本の道路と日本人の品格は世界一だと帰国するたびに思います。

NYC道路

公園への大移動 ベビーカーのタイヤ径に注目!                     平日の子守はシッターさん任せ 先頭はうちの子とイクメンパパ