この噴火で、尊い人命が失われたことについて、お亡くなりになられた方、そのご家族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。
また、お怪我をされるなどの被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。
この御嶽山の噴火以降、お問い合わせやご質問を何件かいただきました。
皆さん御嶽山だけではなく他の火山も危険なのではと考えていらっしゃるようです。
以前は休火山、死火山などと定義されている火山がありましたが現在この分類はありません。
ですので、そういった意味ではどの火山も噴火する可能性があるという事ですね。
ちなみに現在国内の活火山は110とされています。
御嶽山もその一つなのですが2007年に小規模ではありますが噴火をしていますので
活動が活発な火山と言えます。
100年活動度指数あるいは1万年活動度指数が特に高い火山(Aランク)は13火山あります。
・十勝岳(北海道中央部 標高2077m)
・樽前山(北海道南西部 標高1041m)
・有珠山(北海道洞爺湖の南 標高737m)
・北海道駒ヶ岳(北海道南部 標高1131m(成層火山))
・浅間山(長野県東部 標高2568m(複合火山))
・伊豆大島(伊豆諸島北部 水深300~400mからそびえる活火山)
・三宅島(伊豆諸島の島 常時観測対象火山)
・伊豆鳥島(伊豆諸島の島(無人島)全島が国の天然記念物)
・阿蘇山(熊本県阿蘇地方 正式名は阿蘇五岳)
・雲仙岳(長崎県島原半島中央 千々石カルデラの外輪)
・桜島(鹿児島県鹿児島湾 面積約77k㎡の火山島)
・硫黄島(薩南諸島北部 鬼界カルデラの北縁の火山島)
・諏訪之瀬島(鹿児島県トカラ列島に属する島)
Bランク:36火山(100年活動度指数あるいは1万年活動度指数が高い火山)
Cランク:36火山(いずれの活動度とも低い火山)
その他:25火山(ランク分けの対象外。海底火山や北方領土の火山)
御嶽山はBランクです。
地震もそうですが、噴火の予知も現在の科学では難しいのが現状です。
居住している地域に活火山があるかどうかを事前に知っておくことだけでも大事なことなのかもしれません。
通常、居住用の建物にかける火災保険は地震の他、噴火、津波は補償対象外です。
それを補償するためにできた制度が地震保険です。
地震保険では
『地震・噴火またはこれらによる津波を直接または間接の原因とする火災、損壊、埋没または流失による損害を補償します』
となっています。
また地震保険、普通保険約款の補償条項をみると
『地震等を直接または間接の原因とする地すべりその他の災害による現実かつ急迫した危険が生じたため、建物全体が居住不能(一時的に居住不能となった場合を除きます)に至った場合は、これを地震等を直接または間接の原因とする火災、損壊、埋没または流失によって生じた建物の全損とみなして保険金を支払います』
となっています。
難しく書いてありますが、噴火が原因で居住不能になってしまったら地震保険のお支払対象ですということが書いてあります。
この狭い国土に110の活火山がある日本ならではの制度が地震保険だと思います。
国の制度なのでどこの保険会社でも補償、保険料は一緒です。
ご自宅の火災保険をかけている保険会社または代理店に一度確認してみてはいかがでしょうか。
福田